※ちなみにココにあるネタは、もしかしたらサルベージされてメニューの方へ載る可能性  があります。
拍手お礼その1

【ホイッスル!】 ―シゲと真理子さん―

「あら、シゲちゃん? 来てたのね」
「あー。お邪魔してます、真理子ちゃん」
「いいのよー。……そういえば、たっちゃんは?」
「あー……と、ちょお色々あって、今コンビニ行っとるんや」
「まあ。私電車で帰って来たから、もしかしたら途中で会えたかもしれないわね」
「ああ、駅行く途中にあるもんな、あのコンビニ」
「残念だわ、折角たっちゃんとお散歩できるチャンスだったのに」
「散歩? そんなんいつでも出来るやん」
「そうでもないのよ。まず学校があるでしょう? 部活で遅くなるし、休みがあってもサ
ッカーの選抜とか自主練とかよね」
「言われてみれば……。俺ら結構忙しいんやな」
「ふふ、気付かなかった? それに、たまに何もない日があるかと思えば、――シゲちゃ
んと一緒なのよね、あの子」
「わぁー……。なんやえらいすんません」
「え? あ、ああ、ごめんなさい。そんな意味じゃないの」
「いやぁ、それは判っとるんやけど、なんか申し訳ない気ぃした」
「そんなことないわ。これからもあの子の友達でいてね」
「……。……もちろん」
「よかった。さて、着替えて来ようかしら」
「あ、ちょお待って真理子ちゃん。よかったら、これから俺と散歩せえへん?」
「これから?」
「そ。……コンビニまで」
「まあ!」
「帰りはタツボンと一緒やで」
「素敵な散歩になるわね」
「どやろか?」
「やあね、シゲちゃんったら。返事なんて聞かなくても判ってるくせに」
「まあまあ。お、ホームズも行こか?」

「んだよ、元はお前がアイス食いたいけど外出るの嫌だ、とか言い出したのが始まりだっ
たのに」
「……まあ、将来的に真理子ちゃんには一生足向けて寝れんようになるんやろな思たら、
真理子ちゃんの望んどることは叶えたらなアカンと思て」
「なにそれ」
「ずっと”友達”でいてね、て言われてしもた」
「……なんて答えたんだよ」
「もちろん、て」
「……嘘つき」

※ほら、この二人は”友達”じゃなくて、”恋人”だから。←
08'4/23 up

拍手お礼その2

【おおきく振りかぶって】 ―篠岡と志賀先生―

「あ、篠岡!」
「はい? なんですか先生」
「今日のおにぎりの具は決まった?」
「はい、一応朝一番に決めちゃいますから」
「あー、そうだよね」
「えっと、どうかしたんですか?」
「いや、それがさ。僕の奥さんがね、「うちにあるものも使って欲しい」って、今日の出
掛けにクーラーボックスを持たせてくれたんだけど」
「わぁ、嬉しい! バリエーション増えますね」
「え、だけどもう具は決めたんだろう?」
「そんな、これじゃなきゃダメ! みたいに動かせないものじゃないですよー」
「そうか、よかった。朝、篠岡に言うの忘れたんだよ」
「それはしょうがないですよ。だって先生、普通に数学の先生のお仕事もあるんだし。忙
しいじゃないですか」
「……篠岡はいい子だなぁ」
「……それは褒めてるんですよね?」
「もちろん。ありがとう、篠岡」
「えへへ、どういたしまして」
「あ、炊飯器の音じゃないか?」
「お、ホントだ!」
「じゃあ、このクーラーボックスだから。よろしく」
「はぁい、判りました。……あの、志賀先生」
「ん?」
「高校生を褒めるのに、いい子はちょっとないと思います」
「……確かに」

※でも、篠岡はいい子だよね! 大好き!
08'4/25 up

拍手お礼その3

【おおきく振りかぶって】 ―沖と花井―

「お疲れ様ー」
「おー沖。ってか、疲れたのはお前の方じゃね?」
「へ? なんで。今日の二戦目は花井と俺でちょうど半分くらい投げたでしょ?」
「あー、いや、そうだけどさ。俺は前半で、そっちは後半だろ? 後半の方がなんか色々
消耗しねぇ?」
「ああ、なるほど、そういう意味か。……んまあ、そうかもだけどさ。でも、モモカンが
、だいたい毎週前後を交代してくれてるじゃん」
「や、だからさ、今日疲れてるのはそっちだろ、っていう話」
「あ、……うん、そっか。ありがとう」
「おー。ってかさ、常々すげぇと思っちゃいるけど」
「ああ、三橋のことー?」
「うわ、よく判るな沖」
「この流れからしてそうかな、って」
「……お前、栄口が乗り移ってんじゃねぇだろうな」
「あそこまでの力は俺にはないよー。栄口はある意味凄すぎ」
「まぁなー。じゃなくて、三橋だよ三橋! ホントにあいつ、」
「よく投げ切れるよね。俺らは次が居るから、とか、途中からだから、とか思えるけど」
「あ、別に三橋に限んねぇか。とにかく、一人で投げ切るってのがどれだけ大変か改めて
判ったよな」
「うん。……それとさ、阿部だよね」
「だなぁ。あいつ、二試合出ずっぱりだもんな」
「しかも、二試合目はピッチャー俺たちだし……」
「なー。おし、もっと頑張ってこうぜ。少なくとも、あんま阿部に負担掛けないくらいに
は、」
「――だったら肩冷やさねぇようにさっさと着替えろよ!!」
「「うわっ!」」

 ※この時の阿部は耳まで真っ赤ですよ(笑)照れ屋だから。ちなみに三橋は照れていて着
替えるのが遅くなり、結局怒られます。
08'4/27 up

拍手お礼その4

【ホイッスル!】 ―高井と有希―

「ねえ、高井」
「ん?」
「誰か、って私たちじゃやっぱりダメだと思う?」
「あー、シゲの側に誰か居た方がいい、っつったやつ?」
「そう」
「まったくダメってわけじゃ……けど、俺らだと余計アイツは気ぃつかうだろうなー、と
は思ってるよ」
「そうよね……」
「つか、小島だってそのくらい判ってんだろ?」
「判ってるわ。けど、高井が……えっと、井上くん……だっけ。とにかく彼は行かせたか
ら」
「そりゃ、アイツら小さい頃の知り合いなんだろ? 俺らとは年季が違うよ」
「……年季の問題なの?」
「不服そうだなー」
「そりゃそうよ。こっちだって色々と心配してんのに、年季の違いで相手にしてもらえな
いだなんて」
「や、そこまでは言ってないだろ。……まぁ、適当にあしらわれて終わりってのが関の山
だろうけど」
「それを相手にしてもらえない、って言うんじゃない」
「んー。つか、井上は年季が違うっていうより、シゲの小さい頃を知ってるってのが大き
いんだよ」
「あー。絶対なんかあったはずだもんね、アイツ」
「あれ、小島も知らねえんだ」
「知ってると思ってたわけ? ――知ってたら、とっくにくっ付けてるわよあの二人」
「ん? 何っつった?」
「あ、何でもない!」
「……? まぁとにかく、だから俺は井上に教えたんだよ」
「そうね。あのバカの複雑な精神構造をちょっとでもほどいてくれるといいんだけど」
「さぁ、どうだろうなー」

※13巻の話ですね。あのときの高井は格好良かったです。
08'6/13 up

拍手お礼その5

【ホイッスル!】 ―水野と藤代―

「水野」
「……」
「みーずーのー」
「うわっ、藤代!?」
「あ、やっと気づいたー」
「やっとって……そんなに呼ばれてたのか? 俺」
「や、二回目で気づいたけど」
「それ、「やっと」じゃねぇだろ……」
「えー、やっとだって! 俺、水野呼んで一回で返事来なかったの初めてだもん!」
「あー……そう、か?」
「そう!」
「……あっそ。っていうか、お前は何で俺を呼んだわけ?」
「んー、別に特に用事はないんだけど」
「は?」
「あえて言うなら、水野がぼーっとしてたから、かな」
「……そりゃどうも」
「で? 何考えてたの?」
「別に、何も」
「んなわけないでしょー。水野さ、判りやすいとか言われない?」
「……言われたことはある、けど」
「ふむ。その分だと、椎名か郭あたり?」
「どうだっていいだろ」
「お、当たった」
「……」
「ちょ、そんな胡散臭そうな目で見ないでよー。とにかく、何か考えてたのはお見通しな
んだってば」
「……じゃあ、俺が何考えてたか当ててみろよ」
「えー……。でも、もし当たったら水野怒りそうだから嫌」
「怒ったりしねぇって」
「そう言う人が怒るんだって」
「……」
「否定できないっしょ?」
「……。でも、俺から言う気はない」
「そっかー」
「そ。さ、そろそろ宿題やるから出てけよ」
「うーい。……ねぇ、水野」
「あ?」
「淋しいなら電話とかすればいいのに」

「……あんの野郎……」

※私の中の藤代はこんな人です。あ、高校あがってすぐくらいの話ですよ。
 水野が考え事してたのはもちろんシゲのことで←
08'6/17 up

拍手お礼その6

【おおきく振りかぶって】 ―西広と田島―

「あー、もうダメ!」
「ちょっと、」
「だってわっかんねーんだもん!」
「……田島、もうこのやり取り三回目なんだけど」
「わかんないモンはわかんない! 西広は頭いいからわかるんだろー」
「違う、って言ってるだろ。どっちかって言うと、田島は理解しようとしてないだけなん
だって」
「えー? だけど、俺こんな英語だらけの計算なんかできねー」
「化学式ね、化学式。……じゃあ、周期表は覚えた?」
「あ、「すいへーりーべ」、ってヤツ?」
「そう。ちゃんと一緒にアルファベットも書ける?」
「た、多分?」
「何で疑問形かな……。アレは表で書けなきゃダメなんだけど、それは?」
「……。だ、だってアレ、なんで表にしなきゃいけないのかわかんない!」
「あ、成る程。そこを説明すればいいのか。っていうか、先生ちゃんと言ってたはずだよ
? ――あのね、例えばこのH2Oだけど」
「うん」
「もし、ただHとOだけ書いてあったら、田島は幾つHをくっ付ければいいか判らないで
しょ?」
「ふん?」
「でも、ここ見て。Oって、この表の右から三番目にあるんだ。この列は、他の原子と繋
げる手を二本持ってるんだよ」
「なんで二本?」
「……それには、もっと面倒な説明が要るからパスね。で、じゃあHはどこに書いてある
?」
「えっと、一番左!」
「そう。その一番左の列は、手を一本持ってる」
「あ、だからHを二つくっ付ければいいのか!」
「そういうこと。ね、表で覚えてた方が便利だろ?」
「判った、覚えてみる! ……でもやっぱ大変そうだなー」
「もう……」
「あ、じゃあ西広、ご褒美ちょうだい」
「ご褒美?」
「そ! これ覚えたら、一勝負しようぜー」
「……何の勝負?」
「かけっこ! 一回やってみたかったんだよねー」
「俺が陸上やってたから、ってこと?」
「おう!」
「田島には勝てないと思うけど……。まぁ、いいよ」
「やたっ!」
「さ、じゃあコレ覚えちゃおうか」
「うー……」

※もちろん、先生の方が何枚も上手です。西広は何の競技をやってたんでしょうかね。
 ちなみに、この化学の話は本当、のはず……。必死で思い出しました。
08'6/19 up

拍手お礼その7


【ホイッスル!】 ―椎名と杉原と郭―

「どうしたの、椎名」
「……は? 何が?」
「そこまでイラついてる理由だよ。普段、そんな姿見せないじゃない」
「別に。杉原、お前に聞かせてもどうにもならない話だし」
「その悩んでることの解決にはならなくても、話すと気が楽になることくらい知ってるく
せに」
「まぁね。俺の方が一年長く生きてるんだ、当然だろ」
「……ああ、一つ下の人間に聞かせるのが嫌なの?」
「違う。あー、また柾輝にたしなめられる」
「何を?」
「こういう言い方を。気を悪くすんなよ、俺は杉原だから言いたくないんだ」
「えー、今回は割と普通に心配してるんだけどなぁ」
「判ってるよ。でも、ふとした拍子に、弱味として交渉カードにしてくるだろ。それが嫌
なんだ」
「あはは、……否定はできないかな。んー、自業自得かぁ」
「そういうこと。気持ちだけ、ありがたく頂いとくよ」
「あ、じゃあ、言うだけ言ってみてもいい?」
「……どうぞ? 俺の反応なしでよければ」
「……西園寺監督のことじゃないの。椎名の悩みって」
「――さぁね、」

「うーん、当たりかぁ」
「ちょっと杉原、椎名と何話してたの? 今すれ違ったけど、なんだか泣きそうな顔して
たよ」
「あ、郭。……この二週間くらいさ、ちょっと調子悪そうだったじゃない」
「ああ、確かに。なるほど、それで突っついてみたわけ?」
「というか、言おうとしなかったから、予測を言ってみたんだけど」
「当たっちゃったわけね……」
「うん。西園寺監督、だって」
「……そう。風祭のケガのことで、ちょっと思い詰めてる風ではあったけど」
「あながち、完璧に責任ないって言い切れないからなぁ……」
「で、連鎖で椎名まで元気がなくなる、と」
「うーん。椎名の場合、自分に怒りが向いてそうだけど」
「ああ、監督に何もできない自分に、ってこと?」
「そう。……まあ、もう何もしないよ。これでも真剣に心配してるんだけどさ、いいって
言われちゃったし」
「あー、それは仕方ないんじゃないの? 普段の杉原を思えば」
「郭まで言うんだ、ソレ」

※いずれ書きますが。風祭が怪我を負ったとき、監督はもっと早く交代させていれば、と
思ったかもしれないな、と思っています。
08'07/14 up

拍手お礼その8


【おおきく振りかぶって】 ―水谷と阿部―

「んー、寝とこうか」
「あ? 何寝ぼけたこと抜かしてんだ水谷」
「っていうか阿部さー、そのまま練習出る気なの?」
「当たり前だろ? もう少ししたら練習試合なんだし、」
「そうだよねー。……そこまで重要性を判ってるなら、やっぱり一回寝た方がいいんじゃ
ないかなぁ」
「お前……、何が言いたいのかはっきりしろよ」
「またまたぁ、自覚あるくせにぃ」
「だから、」
「今どんな顔してるか知らないでしょ」
「誰が?」
「阿部が」
「……水谷、」
「ひっどい顔だよ? 寝てないの、もろにバレてるから」
「そうか? 隈とかできてンの、俺」
「んー、それは結構いつもあるカンジなんだけどさ。目が赤いの」
「あー……」
「今昼休みで、午後の授業やってから部活だからー。まぁ一・ニ時間くらい寝て来なよ」
「行け、と?」
「うん」
「嫌だ、っつったら?」
「んー、もう一人の副部長さんプラス主将に通告、かな?」
「……保健室って寝辛いんだよな」
「え、部室の鍵持ってるんじゃないの?」
「……、そっか」
「今の自分のダメさ加減、判ったでしょ?」
「ん。悪い、水谷」
「やだなぁ、お礼言う場面じゃないよ。復活したら、そのとき聞かせて」
「了解」

※私はどうあっても水谷をこういうことがさらっとできる子にしたいらしいですね。
08'07/14 up

拍手お礼その9


【るろうに剣心】 ―童と巴と抜刀斎―

「姉さん!」
「……はい、どうしました?」
「あんな、向こうに迷子が居りますんや」
「迷子、ですか」
「どないしたらええんか判らんよって、……姉さん助けたって、な、」
「……どこから来たのか、聞きましたか?」
「京の洛北やて、ゆうとりましたけど」
「京……」
「ん? どうした、巴」
「あなた……。この子が、向こうに迷子がいるからどうにか、と」
「あ、薬売りの兄さん! なぁ助けたって、」
「ああ、判った。大丈夫だよ、必ず家へ送って行くから」
「では、行って参ります。夕餉には戻りますので」
「巴? 俺が行っても、」
「なりません。……京の洛北だそうですので」
「あ、……そう、か。判った。では、必ず送って行ってくれ」
「はい」
「夕餉は俺が支度しておくから」
「よろしくお願いします。では……その子のところへ案内してくれますか?」

※本当なら旦那が送っていくんだけど、京の方へは近づけない。それを二人とも判っている。
 ……京近辺の子供の喋り方ってどんなんですか? 似非になってしまった。
08'07/14 up

拍手お礼その10

【落第忍者乱太郎】 ―きり丸と庄左衛門―


「……なあ、庄ちゃん」
「なあに?」
「どうやったら勉強って出来るようになんの」
「……きり丸、それ本気で聞いて……るんだよね、ごめん」
「何で謝んのさ」
「僕から言わせて貰えば、きり丸は勉強できる方だと思うけどな」
「は!? どしたの庄ちゃん、頭どっかにぶつけたんじゃないの?」
「いいや、多分そんなことはなかったと思うけど」
「……物の例えだからさ、そんなまともに答えられても……」
「え?」
「まぁいいや。それより、俺が勉強できるってどういうこと?」
「えーと、きり丸は単に覚えてないってだけの話だと思うんだ」
「それが勉強できないってことじゃないの?」
「ううん。覚えてることや経験から、こういうときにはどうすればいいか、とかを判断で
きるのも勉強できる、っていうよ」
「えー?」
「あとは、今ある状況から何が起こってるのかを推測したり、」
「ああ、頭の回転が早いってこと?」
「あ、そうそう! ……ね、僕の説明からそうやって上手く言いたいこと拾ってくれただ
ろ?」
「でも、テストの点は、」
「だから、それは覚えてないだけだって。ちゃんと覚えれば、情報として頭で使えるよう
になるよ」
「……ま、庄ちゃんにはかなわないと思うけどさ」
「そうかなぁ?」


「……またか……」
「いやー、自分で言っときながら本当になるとは思ってなかった?」
「思ってたさ。だから、こちらも頑張ったんだ」
「まぁ、俺も常時首位じゃねえんだけどさ」
「それはご遠慮願いたいな」
「どーしよっかなー?」
「……きり丸……」
「うそうそ。次も頑張ろーぜ、庄左」
「ああ」



※4年生くらい以降は、彼らの実力は均衡状態に入るのではないか、と思っています。一
年は組のなかで、ですけど。あと兵ちゃんや三治郎も頭よさそうです。
08'11/08 up